予防
百日咳は、百日咳ワクチンを接種することで80~85%の予防効果があります。
日本では四種混合ワクチン(DPT-IPV)として定期接種の対象となっており、生後3~90か月の間に4回接種するように決められています。百日咳は小児で重症化や死亡リスクが高い病気であることから、対象の時期になったらなるべく早く接種を受けることが大切です。現代の最新医療の治療を行っても、ワクチンを接種していない乳児は重症化や死亡へと進行していくことがあり、治療よりもワクチンで予防することが何よりも重要です。
ただし、ワクチンの免疫効果は接種後4~12年で減弱し、ワクチンを打っていても感染することがあります。日本小児科学会は、定期接種だけでなく、さらに2回追加して、就学前(5~6歳)、思春期(11~12歳)で三種混合ワクチン(DPT)を任意接種することをすすめています。知らず知らずのうちに重症化しやすい小児に感染させてしまうこともあるため、長引く咳症状がある場合などは、医療機関を受診するようにしましょう。
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