検査・診断
着床障害の原因を特定し、最適な胚移植を行うため、さまざまな検査が行われます。研究段階の検査もあるため、どのような検査を行うかについては主治医によく相談しましょう。
経腟超音波検査
子宮内膜ポリープや粘膜下筋腫の有無、子宮内腔の状態などを確認します。
子宮鏡検査
子宮鏡を子宮内に挿入し、子宮内膜ポリープや粘膜下筋腫、子宮腔癒着症といった異常がないかを直接観察します。慢性子宮内膜炎に特徴的な微細な所見(炎症やむくみなど)が見つかることもあります。
子宮内膜生検
子宮内膜の組織を採取し、免疫に関係する細胞(形質細胞)を調べて慢性子宮内膜炎の有無を確認します。
子宮内細菌叢検査(EMMA/ALICE)
子宮内の細菌を満遍なく調べる子宮内膜マイクロバイオーム検査(EMMA)や、慢性子宮内膜炎の原因となりやすい病原菌の有無を調べる感染性慢性子宮内膜炎検査(ALICE)が行われることがあります。いずれも子宮内に器具を入れ、子宮内膜の組織を採取して細菌を解析します。これらの検査の有効性については、研究が進められています(2026年時点)。
子宮内細菌叢検査(子宮内フローラ検査)
子宮内に器具を入れ、細菌や液体を採取します。子宮内のラクトバチルス属の比率やそのほかの細菌叢を調べ、ラクトバチルス属が優位な状態であるかを確認します。この検査の有効性については、研究が進められています(2026年時点)。
子宮内膜受容能検査(ERAおよびERPeak)
胚移植を行うときに、子宮内膜の組織を採取し遺伝子を解析することによって、胚を受け入れるタイミング(着床の窓)を調べます。この検査の有効性については、研究が進められています(2026年時点)。
Th1/Th2比を調べる検査
主に血液検査によりTh1とTh2の比率を測定し、免疫細胞のバランスが胚にとって攻撃的な状態(Th1優位)になっていないかを確認します。血液検査以外にも複数の検査方法がありますが、保険適用となっているものはありません(2026年時点)。適切な検査方法や検査時期については、研究段階となっています。
2026年現在、子宮内細菌叢検査(EMMA/ALICE)、子宮内細菌叢検査(子宮内フローラ検査)、子宮内膜受容能検査(ERAおよびERPeak)については、保険診療の対象とならない先進医療です。そのため、検査費用は全額自己負担となりますが、特定の不妊治療と併せて行われた場合に費用の一部が助成される自治体もあるため、お住まいの市区町村のWebページで詳細をご確認ください。
「着床障害」に関する
最新情報を受け取ることができます
処理が完了できませんでした。時間を空けて再度お試しください