治療
睡眠相後退症候群と診断された場合は、生活リズムのズレを改善するための治療が必要となります。具体的には、体内時計のズレをリセットするため午前中に高照度光を浴びる高照度光療法を行ったり、体内時計の制御に関わるメラトニンという脳内物質を調節する薬を用いた薬物療法を行ったりします。また、これらの治療のほかにも毎日同じ時間帯に起きるといった対策を行います。しかし、強制的に睡眠リズムを通常の時間帯に戻そうとすると、かえって体調を崩してしまうケースもあります。このような場合には、患者の生活リズムを考慮し、学校や勤務時間を個人の睡眠パターンに合わせて調整するという柔軟なアプローチを検討することも有効な選択肢となります。
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