原因
拒食症の原因は、生物学的要因・心理的要因・社会的要因・文化的要因・家族/家庭環境など、さまざまな要因が複雑に関与しています。
拒食症になりやすい人は家族関係のコミュニケーションに問題を抱えていたり、状況変化や受けたストレスに適切に対処できなかったりする特徴がみられます。やせることを通してうまく表現できない自身の気持ちが間接的に表現され、結果として周囲の人へ助けを求めている状況ともいえます。
また、拒食症になりやすい人には、性格的な特徴をみることもあります。“まじめで意志が強く努力家”の人では、体重減少に向けての努力を着々と実行することになります。さらに自身の目的である体重減少は数値として目に見える成果で確かな満足感が得られるため、これが傷ついた自己評価を補う形となり、さらに体重減少に向けての努力にいそしむことになります。その結果、ダイエットに深くのめり込み、体重減少を維持することでの達成感・高揚感を感じることになります。
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