検査・診断
糖尿病性神経障害は糖尿病の合併症で最も頻度が高いため、糖尿病の患者さんにおいては、欠かさず神経障害の検査を行うことが推奨されます。検査の流れとしては、まず問診を行い必要に応じて10gモノフィラメント検査などで足の感覚を調べます。そして簡易診断基準を用いて体の状態を観察したうえで診断を行います。必要に応じて確定診断へと進むこともあります。
簡易診断基準
問診と身体観察を通じて、「糖尿病があるか」と「糖尿病性神経障害以外の末梢神経障害の可能性を排除できるか」を確認します。さらに以下の項目から2つ以上に当てはまる場合、神経障害があると疑われます。なお、簡易診断は医療機関で行うものであり、診断には医療者の観察や聞き取りが必要となります。
- 自覚症状:両側の足裏や足先にしびれ、痛み、異常感覚(何もしていないのにジンジン・ビリビリする)がある。
- アキレス腱反射の低下・消失:腱を叩いたときの反応が弱い、または消失している。
- 振動覚の低下:音叉の振動をくるぶしで感じる時間が短い。
このほかに、心電図を用いて自律神経のはたらきを調べる「心拍変動検査」を行うこともあります。
確定診断
より正確に確定診断を行うには、神経伝導検査(皮膚の上から末梢神経に電気刺激を与え、神経における刺激の伝わり方を測定する検査)が必要です。
重症化を予防するために
糖尿病性神経障害は、患者さんのおよそ半分が自覚症状なく進行します。重症化を防ぐためにはできるだけ早期に発見し、治療することが大切です。そのため、リスクに応じて検査を行うことが推奨されます。
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