治療
線維筋痛症に対する治療は、患者の症状に合わせて主に薬物療法や非薬物療法が検討されます。
薬物療法
薬物療法ではさまざまな治療薬の処方が検討され、治療薬単独で処方されることもあれば、複数の治療薬が処方されることもあります。ただし、治療薬を服用しても痛みが完全に消失しない傾向にあり、あくまで痛みを緩和する目的で用いられることが一般的です。
痛みの症状に対して検討される主な治療薬は、抗けいれん薬の“プレガバリン”や“ガバペンチン”、抗うつ薬(セロトニンノルアドレナリン再取り込み阻害薬)の “デュロキセチン” “ミルナシプラン”などがあります。ただしガバペンチンやミルナシプランは、日本においては保険適用ではありません。
さらに、臨床では慢性疼痛の適応を取得している抗うつ薬も使用されています。
非薬物療法
非薬物療法では、鍼治療や運動療法、リハビリテーション、疼痛に対する認知行動療法などが検討されます。医師と相談しながら、自分に合ったものを取り入れることが大切です。
運動療法としては、ヨガや太極拳などが検討されるほか、リハビリテーションでは理学療法士が体に触れて動かす徒手治療や柔軟訓練、バランス訓練などが検討されます。
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