症状
全身の痛み
線維筋痛症の主な症状は、慢性的に持続または断続する全身性の痛みです。関節や筋肉、腱など広範囲で生じることもあれば、一部のみに生じることもあります。痛みの程度には個人差があるほか、日によって波があります。特に睡眠不足や精神的なストレス、過度の運動、天候によって左右される傾向があるとされています。
また、本来であれば痛みを誘発しないような軽い刺激(髪が触れた程度)であっても、激烈な痛みが生じることがあります。このような痛みによって仕事や家事などが手につかなくなったり、寝ても目が覚めてしまったりするなど、時に日常生活や社会生活が困難になることもあります。また、痛みの症状以外にも、関節リウマチに類似した朝方のこわばりを感じることもあります。
痛みに伴う症状
慢性的な痛みからストレスが蓄積して抑うつ状態や不眠、慢性的な疲労などを引き起こすこともあります。そのほかに報告されている症状としては、口や目の渇き、手指の腫れ、寝汗、腹痛、下痢、便秘、動悸、呼吸苦、嚥下障害、頭痛、ふるえ、めまい、浮遊感、耳鳴り、難聴、筋力低下、まぶしさなどがあります。
線維筋痛症は持病を元に発症することもあります。そのため、上記に挙げた痛みに伴う症状の中には、以下の病気に伴った症状を表現しているものもあります。
- 関節リウマチ
- 変形性関節症
- 全身性エリテマトーデス
- シェーグレン症候群
- 強直性脊椎炎
など
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