治療
群発頭痛の治療は、頭痛発作が起きたときに痛みを和らげるための治療と同時に発作を予防するための治療も必須となります。
群発頭痛による痛みは通常の鎮痛薬で抑えることはできないのが特徴です。群発頭痛の痛みを和らげるための治療としては、片頭痛の治療薬であり、“セロトニン”と呼ばれる脳内神経伝達物質と同様のはたらきを持つ“スマトリプタンコハク酸塩”の皮下注射や酸素吸入が有効とされています。特に、酸素吸入は、2018年4月から在宅酸素療法が保険適用となったため、頭痛発作が繰り返し生じるときでも自宅での治療を続けることが可能になりました。
一方、頭痛発作を予防するためには、カルシウム拮抗薬(ベラパミル塩酸塩)やステロイド薬に一定の効果があるとされていますが、いずれも保険適用とはなっておらず自費での治療となります。また、近年ではバルプロ酸も頭痛発作を予防する効果があることが報告されており、予防効果のある薬剤の解明が進められているところです。
なお、これらの薬物療法を行っても十分な効果がない場合には、神経ブロック注射やガンマナイフを用いた放射線治療、痛みを引き起こす神経を切除する手術が行われることがあります。
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