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Brain
片頭痛
片頭痛とは、典型的には脈に合わせてズキン、ズキンと拍動性のある痛みが頭の片側や両側、後頭部など部分的に激しく発作的に生じる頭痛を指します。日本人の約800~900万人が片頭痛に悩まされているとい...
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脳

片頭痛へんずつう

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更新日時: 2018年07月17日【更新履歴
更新履歴
2018年07月17日
内容を更新しました。
2017 年 04 月 25 日
掲載しました。
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概要

片頭痛とは、典型的には脈に合わせてズキン、ズキンと拍動性のある痛みが頭の片側や両側、後頭部など部分的に激しく発作的に生じる頭痛を指します。日本人の約800~900万人が片頭痛に悩まされているというデータもあり、片頭痛に苦しむ患者さんは非常に多いといわれています。

頭痛が生じる前に、目の前がチカチカする、吐き気がするなどの前兆が現れることもありますが、多くの場合はこうした前兆がないまま頭痛が始まります。なかには、日常生活に支障がでるほどの頭痛が発生し、生活の質が落ちてしまうケースもあります。

原因

片頭痛の病態は必ずしもすべてが明らかになっているわけではなく、さまざまな原因が考えられています。

たとえば、何らかの理由により、脳の血管が急激に拡張することで起こると考えられています。ストレスなどにより三叉神経(さんさしんけい)(顔の感覚を脳に伝える神経)が刺激され、神経末端より炎症物質を放出し、その炎症物質がさらに血管を拡張し「ズキン、ズキン」と拍動する痛みをもたらす片頭痛を発症するといわれています。

また、気圧の変化、人混みや騒音などの騒がしい環境下に長く身を置くこと、女性の場合はホルモンの変動などの関与も推定されています。

片頭痛では、痛みがないときでも、痛みを感知する神経系細胞が正常とは異なった状態になっていることが考えられています。ここでは、セロトニンをはじめとする情報の伝達物質が片頭痛の発症に関与していると推定されています。そのほか、脳神経の三叉神経から過剰に放出されるCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)というペプチドが何らかの関与をしていることも判明しています。

症状

片頭痛の痛みは、ストレスや気圧の変化、月経周期などをきっかけとして誘発されることもあれば、明らかな誘因がなく発症することもあります。片頭痛の痛み方は非常に特徴的で、脈に合わせて「ズキン、ズキン」と拍動するように痛みます。痛みは4〜72時間ほど持続し、片側性に現れることが多いです。

また、片頭痛が起こっているときは音や光に敏感になっていることが多いため、少しの刺激でも吐き気を誘発してしまいます。普段は気にならない程度のにおいですら気持ち悪くなってしまうこともあります。階段の上り下りや歩行などといった日常生活の動作に関連して症状が強くなることもあるため、日常生活を送ることがままならなくなるケースもあります。

片頭痛では、何かしらの前兆が現れるケースもあります。前兆症状としてキラキラした光をみたり、ギザギザの光をみたりなどの視覚に関する症状が挙げられます。そのほか、運動障害や感覚障害、言語障害がみられることもあり、これら前兆出現後に数10分してから頭痛が始まるケースが多いでしょう。

発作が起こる頻度は人により異なります。月に1~2回程度の方もいれば、週に1~2回程度の方もいます。なかには、毎日のように悩まされる方もいます。

検査・診断

具体的には、頭痛のタイプや発作時間、前兆の有無、頭痛の頻度などを明らかにすることから診断されます。

同じく頭痛をきたす病気には、脳や副鼻腔に関する数多くの病気があります。そのため、病歴から考えて他の病気を除外する必要があったり、初めて片頭痛を診断する際には、レントゲン写真やCT、MRIなどの画像検査を行います。これらによって、片頭痛以外に頭痛の原因となる病気がないことを確認することもあります。

治療

多くの片頭痛は、休養と薬物などの適切な処置をすることで一時的に治まりますが、毎日のように片頭痛が起きてしまう方やあまりにも長く痛みが続き、日常生活に支障がでるほど症状の重い方は予防治療が必要です。

発症予防のために生活習慣を整え、誘因となりえる要素を避けることが大切です。また、カルシウム拮抗薬、ベータ遮断薬、抗てんかん薬、抗うつ薬などを予防薬として使用することもあります。

片頭痛が発症しそうなときや頭痛が生じているときには、薬物療法の適応となります。片頭痛の急性期に効果的な薬剤として広く使用されているものは、鎮痛薬とトリプタン系薬剤です。トリプタン系薬剤は脳の血管に作用して広がり過ぎた脳の血管を元の太さに戻し、三叉神経から神経ペプチドの放出を抑え込む役割を果たします。

また、トリプタン系薬剤は三叉神経が受けた刺激の情報が大脳に伝達されるのをブロックし、片頭痛だけでなく、吐き気や嘔吐、光過敏・音過敏などの症状も抑えることができます。前兆がある場合には、頭痛発作が始まる前段階から飲むことで、より高い効果を期待できます。

片頭痛の痛みは非常に強く、日常生活動作に関連して痛みが強くなることもあります。個人レベルで痛みを対処することには限界もあるため、早期の段階から医療機関を受診し対処方法について相談することが重要であるといえます。

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