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へんずつう

片頭痛

最終更新日
2021年03月19日
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2021/03/19
更新しました
2017/04/25
掲載しました。

概要

片頭痛とは、吐き気や嘔吐、光や音に対して敏感になる症状をともなって、ズキン、ズキンと拍動するような強い痛みが頭の片側や両側に生じ、生活に支障をきたすことがある頭痛です。日本では1年間に約840万人が片頭痛に悩まされているというデータがあり、片頭痛に苦しむ患者さんは決して少なくありません。女性は男性の約4倍と多く、20歳代から40歳代の働き盛りに多く見られます。

原因

片頭痛の病態は必ずしも全てが明らかになっていませんが、何らかのきっかけで、脳の血管が急激に拡張することで引き起こされると考えられています。たとえば、ストレスなどにより三叉神経(さんさしんけい)が刺激され、神経末端より炎症物質を放出し、その炎症物質がさらに血管を拡張し、“ズキン、ズキン”と拍動する痛みをもたらす片頭痛を発症するといわれています。

また気候や気圧の変化、人混みなど環境の変化、寝すぎや寝不足といった生活リズムの変化や、飲酒、女性の場合は月経などの女性ホルモンの関与も推定されています。

症状

片頭痛は、脈に合わせて“ズキン、ズキン”と拍動するように痛むのが特徴的です。また、頭痛とともに吐き気をきたし、ひどいと嘔吐してしまうこともあります。痛みは4~72時間ほど持続し、片側が痛むことが多いですが、両側が痛むこともあります。

また、片頭痛が起こっているときは音や光に敏感になり、暗い静かなところでじっとしているほうが楽に感じます。普段は気にならない程度のニオイや香りにも敏感になって、わずらわしく感じたりします。頭痛の最中は、階段の上り下りや歩行などといった日常生活の動作で頭痛が悪化するため、寝込んで動けなくなることもあります。

片頭痛持ちの約2割の人には、“前兆”という症状が見られます。頭痛が始まる直前にキラキラ・ギザギザした光が目の前に小さく出現し、徐々に拡大して視界に広がり、その先が見えにくくなります。これが約20~30分持続して、前兆が消えると頭痛が始まります。長くても60分を超えて前兆が続くことはありません。キラキラとした光が見えるなどの視覚的な症状が多いですが、まれに片側の手足の脱力やしびれ、言語障害が見られることもあります。

頭痛発作の頻度は人により異なります。月に1~2回程度の方もいれば、週に3~4回程度の方もいます。鎮痛薬などを飲みすぎていると、頭痛が悪化して毎日のように頭痛に悩まされるようになることもあります。

検査・診断

まずは、脳や体の異常にともなって起きている頭痛ではないかを見極めたのち、片頭痛(の鑑別診断を行います。体温や血圧などのバイタル徴候、神経学的な診察を行い、必要に応じて画像検査を行うこともあります。

頭痛の痛み方、持続時間、吐き気や嘔吐があるか、光や音への敏感さがあるかなどを確認します。また、一番初めに頭痛が起こったのが何歳か、月に何回くらい頭痛が起きるかなども診断に必要な情報です。頭痛は過ぎると忘れてしまいます。頭痛や内服の頻度が多いかもしれないと思ったら、まずは簡単に手帳やカレンダーに頭痛と薬を記録してみましょう。自分の頭痛を“見える化”することは、診断の第一歩になります。

治療

月に数回と頻度が少なく、一般的な鎮痛薬で速やかに改善し、生活への影響が強くなければ、市販薬をそのつど飲むという対応でも構いません。重度の痛みにより、学校や仕事を休むことが多かったり、寝込んでしまったりすることが多い場合は、医療機関を受診し、適切な片頭痛薬を処方してもらいましょう。また、月に10日以上内服する状況では、片頭痛に加えて、“薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)”を引き起こしてしまう可能性もあるため、受診のうえ、予防治療が必要です。

医療機関で処方される片頭痛薬はトリプタン製剤です。トリプタン系薬剤は脳の血管に作用して広がり過ぎた脳の血管を元の太さに戻し、三叉神経から神経ペプチドの放出を抑え込む役割を果たします。

トリプタン製剤に加えて、一般的や鎮痛薬や制吐剤を合わせ飲むことで、より効果的になることもあるため、医師の指導を受けましょう。

予防

予防治療では、カルシウム拮抗薬、ベータ遮断薬、抗てんかん薬、抗うつ薬などを予防薬として使用することもあります。

また、飲酒を控えたり、寝すぎや寝不足を避けたりするなど、片頭痛の誘因を減らすような生活の工夫をしていくことも、片頭痛を予防するうえで大切です。

片頭痛の痛みはつらいものですが、自分の頭痛を知って、正しい対処法が見つけることで、片頭痛発作を減らし、頭痛に悩む時間を減らすことができます。頭痛に困っていたら、ぜひ医療機関で相談してみましょう。

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