症状
耳下腺腫瘍は良性腫瘍か悪性腫瘍かによって症状は大きく異なります。
良性腫瘍の場合は、耳下腺がある耳の前や耳の下あたりにピンポン玉のようなしこりが生じるのみで痛みなどの症状は伴わないのが特徴です。また、多くは急激に大きくなることはなく、発症してから数か月~数年の間で気付くようになるとされています。
一方、悪性腫瘍の場合は、良性腫瘍と同じく耳の前あたりにしこりが発生しますが、大きくなるスピードが速いこと、硬く可動性が少ないのが特徴です。また痛みを伴う症例は約半数あり、皮膚の赤みを伴うケースもあります。さらに耳下腺の内部には顔面神経が走行しており、がんが神経に及ぶと顔面神経麻痺を引き起こして、目や口が閉じにくくなる、よだれが垂れやすくなるといった症状が現れます。そして耳下腺がんは首のリンパ節に転移するため、進行すると首まわりにしこりを触れるようになります。
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