治療
聴器がんの治療としては、手術や抗がん薬、放射線を行った症例が多く報告されていますが、希少がんであるため標準治療*は定まっていません。患者個人の状態に合わせて治療を行います。また、がんの切除後には形成外科による機能再建手術を行うことで、生活の質(QOL)の維持が期待できます。
耳には、平衡感覚を司る三半規管や、届いた音を電気信号に変換する蝸牛、脳や顔面神経といった重要な構造物が密集しているうえに、いずれも骨に囲まれており、手術の難易度は高いとされています。そのため手術を受ける場合は、耳や耳周囲の構造に精通した専門的知識を持つ医師が在籍する病院での治療が望ましいとされています。
*標準治療:科学的根拠に基づき、現在利用できる最良の治療であることが示され、一般的な患者に推奨される治療
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