検査・診断
腹部超音波検査やレントゲン、CT撮影などの画像検査、血清検査が主な検査方法です。確定診断は、肝生検や手術で摘出した病変から条虫を検出することによりおこなわれます。
画像検査
感染してから長期間、無症状なので健診などで偶然発見されることもあります。腹部レントゲン写真では、肝臓部位に石灰化がみられることが多いです。しかし、レントゲン写真だけでは見逃されることもあり、超音波検査やCT検査で嚢胞を確認する必要があります。
肝包虫症の特徴的な所見は、大きな嚢胞の内部に娘嚢胞が存在していることです。これは、肝がんや肝膿瘍、血管腫と鑑別する際に重要な所見です。この所見は超音波検査やCT検査で観察することができます。
血清検査
ELISA法とウエスタンブロット法の2種類があります。肝包虫症の流行地では、集団検診で血清検査が行われることもあります。
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