症状
肺アミロイドーシスは、肺の中でもどのように病変を形成するかはさまざまであり、部位によって呼吸器関連の症状を生じるかどうかは異なります。気管や気管支など、呼吸の通り道に病変が生じる場合には、空気の流れが著しく阻害される可能性があるため、咳や息苦しさなどの症状が出現します。
その一方、末梢部位に病変がある場合には、明らかな症状がなく経過することもあります。そのほか、肺アミロイドーシスでは気胸を起こすこともあり、突然の胸痛や息苦しさなどが現れる場合もあります。
また、肺アミロイドーシスは、全身性アミロイドーシスの一環として発症することもあります。全身性アミロイドーシスの症状には、心臓関連(息苦しさや咳、痰、むくみや動悸)、神経関係(しびれや感覚麻痺など)など多彩なものがあります。肺アミロイドーシスに関連した症状は明らかではなくとも、これら他臓器の症状が前面に出ることもあります。
なお、アミロイドーシス一般的に当てはまることとして、多発性骨髄腫や慢性関節リウマチなどを原因として発症することが知られています。そのため、これら基礎疾患に関連した症状(発熱や体重減少、関節の腫れなど)がみられることもあります。
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