治療
肺サルコイドーシスの診断が確実になった場合には、治療を要する場合は、ステロイドを第一選択薬として用いて治療を開始します。ステロイドの使用が長期間に渡ることもありますが、その際には胃潰瘍や感染症、糖尿病、骨粗しょう症などの副作用が懸念されます。そのため、ステロイドの吸入薬を使用する、合併症の予防薬を併用する、などの工夫もなされます。
肺が固くなってしまい呼吸不全を起こすことがあります。この場合、酸素の使用や呼吸リハビリテーション、病状が進行した場合には肺移植も考慮されます。また、肺高血圧症を発症した場合には、抗肺高血圧薬、ペースメーカーの使用などが検討されます。
肺サルコイドーシスは、ステロイド中止とともに病状が悪化することもあります。副作用のコントロールを図りつつ、適正にステロイドを使用することが重要です。
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