原因
サルコイドーシスで生じる肉芽腫は肺のみではなく、皮膚や神経、眼球など、全身のさまざまな部位に生じることがあります。肉芽腫を詳細に観察すると、ニキビの原因菌であるアクネ菌が存在することが知られています。アクネ菌自体は広く生息する細菌であり、通常は取り立てて大きな健康被害をもたらすことはありません。
しかし、アクネ菌に対してアレルギー反応が生じることがあり、肺サルコイドーシスにおける肉芽腫の原因になっていると考えられています。アクネ菌に対してのアレルギー反応は体質(個人的素因)と環境要因が組み合わさることで起こると考えられています。発症に関与する環境要因には、ストレスなどがあるのではないかと推測されていますが、科学的には証明されていません。
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