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インタビュー

公開日 : 2017 年 10 月 12 日
更新日 : 2017 年 10 月 12 日

肺サルコイドーシスの診断と治療-自然治癒する例と難治化例の違い

サルコイドーシスは、心臓や肺、目などさまざまな部位に生じます。特に、中年期以降に発症し、病変臓器が3つ以上にのぼる場合は、治療薬が効きにくく重症化しやすいともいわれています。一方で、軽症のサルコイドーシスは自然治癒することが多く、治療の前に充分な経過観察期間を設けることもあるといいます。

東邦大学医療センター大森病院呼吸器内科教授の本間栄先生に、肺サルコイドーシスの検査と診断、全身のサルコイドーシスの治療方針についてお話しいただきました。

肺サルコイドーシスは3つの型に分けられる

短期改善型、遷延型、難治型の違い

肺サルコイドーシスは、治りやすさや治療期間によって3つの型に分類されます。

  • 短期改善型:一時的に症状が現れるものの、多くは自然治癒します。また、第一選択薬であるステロイド剤の効きもよいという特徴があります。
  • 遷延型(せんえんがた):3~5年にわたり症状が持続します。5年以上続く場合は、以下の難治型へと移行します。
  • 難治型:5年以上経過しても治癒せず、治療をしていても進行し、生活の質(QOL)が悪化してしまいます。通常のステロイド療法が効かないため、肺移植を考慮する場合もあります。

難治性サルコイドーシスになりやすい人とは?

世界地図

記事1『サルコイドーシスの原因と症状とは?全身に肉芽腫ができる指定難病』にも記したように、重症化しやすさや治りにくさには人種差がみられます。たとえば、黒人の肺サルコイドーシスの画像所見をみると、肉芽腫が大きく、肺に空洞がみえることもあります。そのため、後述するように諸外国では肺病変が死亡原因となることも多くなっています。

中年以上で3つ以上の病変臓器がある場合

日本人でも、中年以上の患者さんで、3つ以上の病変臓器がある場合は難治化しやすい傾向があります。組み合わせはさまざまですが、心臓、肺、眼が病変臓器となることが多いように思われます。また、神経症状も他部位のサルコイドーシスと共に現れやすい傾向があります。

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