原因
肺寄生虫症は寄生虫を原因として発症する病気の総称で、肺吸虫症、イヌ糸状虫症、イヌ回虫症、糞線虫症、包虫症などが含まれます。それぞれ吸虫(宮崎肺吸虫やウェステルマン肺吸虫など)、イヌ糸状虫(Dirofilaria immitis)、イヌ回虫(Toxocara canis)、糞線虫(Strongyloides stercoralis)、包虫(エキノコックス)を原因として発症します。
肺寄生虫症は、寄生虫に人が暴露されることで発症しますが、発症のきっかけはさまざまです。吸虫はサワガニやイノシシに潜んでいることがあるため、これらを調理不十分な状況で摂取すると肺吸虫症に罹患するリスクがあります。また、イヌ糸状虫は蚊を媒介者として人へと寄生することがあります。イヌ回虫や糞線虫、包虫はある種の動物の糞(イヌやキツネなど、寄生虫によって異なります)に含まれていることがあり、周囲の環境が寄生虫によって汚染されます。主に口から摂取することで感染します。寄生虫によっては、汚染された土壌を裸足で歩いたりすることで直接皮膚を介して人に感染することもあります。
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