治療
過形成性ポリープ
過形成性ポリープは基本的には経過観察でよい病変です。大きさが2センチ以上であったり、経過の中で大きくなってくる傾向があるものについては、がん化が疑われる(一部にがんが含まれている)ため、切除治療を行います。また出血を起こしているものについても同様です。一般的に、切除は内視鏡(胃カメラ)を用いて行うことができ、これをポリペクトミーと呼びます。
胃底腺ポリープ
胃底腺ポリープの治療は原則的には不要です。
胃腺腫
胃腺腫は基本的には良性の腫瘍であるため、経過観察中に大きさ、形態、色調などに変化を認めない限りは、切除を考慮しなくても問題はありません。その場合には、1年に1回程度の内視鏡検査を行い、病変に変化がないかをチェックします。
ただし、たとえ生検の検査で胃腺腫だと診断されていても、病変全部を切除して顕微鏡で病理検査をしてみると、実は一部にがんを含んでいたと診断されることもあります。そのため、病変の大きさが20ミリ以上と大きいもの、赤みの強いもの、病変内に陥凹(へこみ)を伴うものはがんを含んでいる可能性が否定できないため、切除を検討していきます。
胃腺腫の切除治療は内視鏡検査で行います。内視鏡的粘膜切除術(EMR)もしくは内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)と呼ばれる方法で切除を行います。
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