治療
胆嚢炎の治療には初期治療、胆道ドレナージ、胆嚢摘出術があります。特に急性胆嚢炎の場合はなるべく早い段階で胆嚢摘出術を行いますが、症状や合併症によっては症状が落ち着いてから手術を行うこともあります。
初期治療
まず食事を止め、水分と電解質を点滴で補いながら炎症を抑える処置を行います。胆嚢炎の炎症の多くは細菌感染によるものであるため、抗菌薬を投与し、痛みがある場合は鎮痛剤の投与を行います。
胆嚢摘出術
胆嚢を取り出す手術です。お腹に小さな穴をあけて腹腔鏡と呼ばれる器具を用いる腹腔鏡下手術と、お腹を開いて行う開腹手術があります。
胆嚢炎では初期治療で症状が落ち着いても、胆嚢を取り出さなければ再発する頻度が高いといわれており、なるべく早い段階で胆嚢摘出術を行うことが一般的です。ただし、無石胆嚢炎では、胆道ドレナージを行えば胆嚢摘出術を行わなくても再発の頻度は低いといわれているため、胆嚢摘出術を行わないこともあります。
胆道ドレナージ
胆管に細いチューブを通し、たまった胆汁を体外に排出する治療です。鼻からチューブを入れる方法と、皮膚の上から針を刺し、肝臓を通してチューブを入れる方法があります。
医師の方へ
「胆のう炎」を登録すると、新着の情報をお知らせします