検査・診断
胚細胞腫瘍に対しては次のような検査が行われます。
画像検査
腫瘍の大きさ、位置などを確認するため、発生が疑われる部位に合わせて超音波検査、CT検査、MRI検査などの画像検査が行われます。
また、転移の有無を確認するため、発生した部位だけでなく、全身のCT検査やPET検査が行われることもあります。
血液検査
胚細胞腫瘍を発症すると血液中の“AFP”や“HCG”と呼ばれる物質が増えることが分かっています。このように、特定のがんを発症すると血液中に増える物質のことを“腫瘍マーカー”と呼びますが、胚細胞腫瘍では“AFP”や“HCG”が腫瘍マーカーとして用いられます。
また、“AFP”や“HCG”の血中濃度は病状を反映することも分かっています。このため、診断を下す手掛かりとしてだけでなく、診断や治療後の経過観察を目的として調べられることも少なくありません。
病理検査
胚細胞腫瘍の確定診断のために必要な検査です。
腫瘍の組織の一部を採取して顕微鏡で詳しく観察します。腫瘍組織の特徴などを正確に調べることができるため、数多い胚細胞腫瘍のどのタイプのものであるか特定することが可能です。
組織を採取するために体表から針を刺したり、内視鏡を挿入したりする必要がありますが、治療方針を決めるうえでも大切な検査とされています。
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