治療
脳圧上昇の原因となる病変の治療と、脳圧を下げるための治療、全身管理が並行して行われます。ただし、致命的な脳ヘルニアが生じているときには脳圧を下げる治療が優先されます。
脳圧を下げる治療
脳圧を下げる作用がある薬の投与や頭蓋骨の一部を取り去って圧を開放する開頭減圧術、脳へのダメージを軽減する低体温療法が行われることがあります。
また、急性水頭症を併発し、さらなる脳圧上昇の原因となっている場合には、緊急で髄液のドレナージを行い、水頭症によるダメージ改善を目指します。
原疾患の治療
脳圧上昇の原因となる病変の切除を行います。頭部外傷などで脳組織に広い障害がある場合には、血腫だけでなくその部分ごと切除することがあります。
全身管理
呼吸障害がある場合には人工呼吸器管理を行い、呼吸状態の安定化を図ります。また、免疫力の低下によって感染症にかかりやすくなり、血糖をコントロールする力も低下するため、全身の管理が必要になります。
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