概要
舌の外傷・損傷とは、舌に生じた傷のことを指します。咀嚼中(食べ物などを噛んでいるとき)に誤って自分の舌を噛む、スポーツ・交通事故・けんかなどで顔面部をどこかにぶつける、といった際に生じることがあります。
舌を損傷すると痛みや出血が生じます。損傷の状態から縫合術が必要となることがあります。状況に応じて医療機関の受診を検討することが大切です。
原因
舌の外傷・損傷は、食事の際などに、偶発的に舌を噛んでしまうことによって生じることがあります。また、交通事故や転倒、転落によって舌を損傷したり、けんかやスポーツの際に顔面をぶつけることで舌を傷付けたりすることがあります。
その他、全身疾患に伴うけいれんによって、無意識のうちに舌を噛む、といったこともあります。
症状
舌の外傷・損傷が生じると、舌からの出血、痛み、腫れなどの症状が現れます。
出血や損傷の程度によっては、呼吸をする際の空気の通り道が塞がってしまうこともあります。呼吸障害を生じている場合には、緊急の対応が必要となります。
また、状況によっては舌以外にも影響が及ぶことがあり、歯の外傷、唇や頬などの口腔粘膜の損傷を生じることがあります。
検査・診断
舌の外傷・損傷が生じた場合には、舌のみならず口腔外および口腔内全体の状況を詳細に観察することが必要です。
舌の損傷以外にも口腔粘膜の損傷(裂傷)や歯の破折(歯が折れる・割れる)、歯槽骨(歯を支えている骨)骨折、顎骨(あごの骨)骨折などを合併することがあります。さらに顔面部皮膚の損傷を伴うこともあります。異物が損傷部位に入り込むということがあるため損傷した場所、状況などの確認が必要です。
舌の損傷以外に外傷がある場合にはレントゲン写真やCT検査などの画像検査が必要になることがあります。
治療
舌を含む口腔内の血流が豊富であることから、少しの傷でも出血が多くなることがあります。そのため、まずは清潔なガーゼで圧迫止血を行い、出血を抑えることが大切です。治療は小さな傷であれば圧迫止血のみで可能な場合もありますが、傷が深い場合には縫合手術が必要となります。
以下のような場合には、専門医による早急な処置が必要となります。
- 傷からの出血が止まらない
- 舌以外の損傷、外傷がある
- 傷に異物が入り込む
- 呼吸障害、意識障害を認める
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