治療
先天性色覚異常では、根本的に色の識別力を高める治療方法はありません。ただし、治療がないからといって色覚異常が悪化することはありません。その特徴を知り、適切な対処を行うことで、日常生活ではほとんど不自由することなく過ごすことができます。
後天性色覚異常は、原因となる病気の治療によって症状が改善したり、治ったりすることもあります。
セルフケア
色を見分けるときの工夫
色を間違えやすい条件としては主に(1)薄暗い環境(2)くすんだ色(3)対象の物が小さいことがあります。そのため、色を見分ける際は明るい場所で確認するようにしましょう。
また、色以外の情報、たとえば形や模様などで判断できるようにするとよいでしょう。色は疲れていたり、急いでいたりする際に間違えやすい傾向にあるため、焦らずにゆっくり見分けるようにすることも大切です。
進学・職業上の注意点
色覚異常では、運転免許証(普通自動車第1種免許のみ)の取得、進学、就職することも可能です。しかし、一部学校や職業では制限が加わることがあります。
たとえば、進学に際しては学校や分野によっては制限を設けていることもあります。また、交通関係の職業では、信号機の見誤りが事故につながるため制限されることもあります。そのため、進学や就職にあたり、自分の症状の程度や傾向などを十分に理解し、そのうえで確認・選択するようにしましょう。
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