症状
色覚異常では、異常を受ける錐体細胞によって色の見え方が異なります。
先天性色覚異常:赤と緑の見分けがつきにくい
先天性色覚異常では、多くの場合“赤”と“緑”の見分けがつきにくいです。このことは日常生活で重要な意味を持ちます。具体的には、信号機の“止まれ”と“進め”が判断しにくくなります。
そのほか、黄緑と橙、緑と茶や灰色、青と紫、ピンクと灰色や水色などを混同しやすいです。そのため、肉などの焼き具合が判断しにくいことや、夕暮れ時の運転で前方車のテールランプが判りにくいということもあります。
このように見分けが付きにくい色の組み合わせはありますが、実際の程度は患者によって異なります。
後天性色覚異常:茶色がかった色を認識する
加齢による後天性色覚異常では、多くの場合は白内障と関連して発症します。この場合は、常時サングラスをかけたような茶色がかった色を認識することがあります。
また、青色の光が通過しにくくなり、徐々にものが黄色や茶色、赤みがかって見えます。こうした加齢性変化に関連して、転倒や食欲低下などが生じると考えられています。
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