原因
若年性特発性関節炎の根本的な原因は現在のところわかっていません。体内の炎症の調節を司る免疫機能が適切に働かないために、炎症が治まらずに続いている状態であると考えられています。特に、免疫細胞であるT細胞やマクロファージや、炎症性サイトカインと呼ばれる炎症物質(TNF-α、IL-1β、IL-6 、IL-18など)が過剰に産生され、病気に至ると考えられています。
実際に若年性特発性関節炎患者では、血清中や関節液中にこれらの炎症性サイトカインが高濃度に存在し、病気の勢いと相関することが報告されています。過剰にされる炎症性サイトカインのパターンは病型により若干異なり、全身型ではマクロファージの活性化に伴い産生されるIL-6、IL-1β、IL-18が、関節型ではTNF-αがそれぞれの病気の成り立ちに特に重要であると考えられています。
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