きんじょうそくにくしょう

菌状息肉症

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治療

菌状息肉症の治療方法は、病変の広がりによって異なります。病変を認める皮膚局所に対しての治療方法に加えて、病期が進行している場合には全身治療が併用されることになります。

菌状息肉症の紅斑期では、ステロイド外用・紫外線照射による治療を中心に行います。紫外線照射は特に効果が高く、初期の菌状息肉症であれば1週間〜1か月に1度のペースで照射を行うことで、おおよそ長期寛解が望めます。この紫外線は皮膚治療に必要な領域だけに波長を絞ったもので、治療も短時間で済むことから、比較的副作用が少ないことも利点です。

扁平浸潤期の菌状息肉症に対しては、上記の局所療法に加えてレチノイド(ビタミンA誘導体)やインターフェロンガンマ(体内に侵入した外敵を攻撃するために細胞が作り出す物質)、ステロイドの内服、HDAC阻害薬(ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬)による薬物治療も検討します。

以上のような治療でもコントロールが困難な場合には、古典的な抗がん剤の内服や、分子標的薬(がん細胞を狙って効果を発揮する抗がん剤)である抗CCR4抗体の投与、電子線照射などによる治療を行います。

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