きんじょうそくにくしょう

菌状息肉症

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症状

菌状息肉症は症状の進行によって、紅斑期(こうはんき)扁平浸潤期(へんぺいしんじゅんき)腫瘤期(しゅりゅうき)と、大きく3段階にわけられます。皮膚症状の変化は通常、数年〜数十年という長い時間をかけて徐々に進行していきます。

紅斑期

菌状息肉症の紅斑期には、初期症状として境界がはっきりとした紅斑が皮膚に表れます。この紅斑は、表面が若干ざらざらとしていますが、痛みやかゆみが出ることはまれです。菌状息肉症によって表れる紅斑は、湿疹アトピー性皮膚炎、治療中の乾癬(かんせん)など、他の皮膚症状と見間違えやすく、皮膚科医でも診断が非常に難しいです。

扁平浸潤期

菌状息肉症が扁平浸潤期へ進行すると、紅斑の赤みと表面のざらつきが強くなり、皮膚に厚みが出てきます。扁平浸潤期には、紅斑期にはなかったかゆみが出ることもあります。

腫瘤期

菌状息肉症ではさらに腫瘤期に進行することがあります。腫瘤期には、結節(皮膚の隆起)が発生し、かゆみが出ることがあります。皮膚が()み、感染症にかからない限り、この段階でも痛みはほとんどありません。さらに数か月から数年続くと、内臓にも病変が進行するようになり、臓器症状や発熱、倦怠感(けんたいかん)、体重減少などの全身症状を見るようになります。

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