やくぶついぞん

薬物依存

最終更新日:
2018年09月18日
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2018/09/18
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概要

薬物依存とは、大麻や覚せい剤などの薬物を摂取したいという欲望が強く(渇望)、自分自身の気持ちをコントロールできずに繰り返し薬物を使う状態を指します。

同じ効果を得るための薬物量がだんだん増えていき、その結果、薬物の使用量も増えていくため、依存状況が深刻化します。

また、薬の使用を止めると離脱症状といわれる症状が現れるため、自分の意思だけで止めることは難しくなります。

原因

薬物依存は、大麻やヘロイン、覚せい剤、モルヒネ、LSD、MDMAなどの薬物を原因として引き起こされます。

これら薬剤を使用することで脳の側坐核と言われる部分の報酬系が刺激され、薬物に対しての欲求を抑えることができなくなります。

薬物に対しての依存がはじまるきっかけには、環境的な要因が関わっていることもあります。たとえば、家族や交際相手が薬物依存であると、薬物に触れる機会も多くなるため薬物依存に陥る危険性が高まります。

また、うつ病ADHDPTSDなどの疾患に罹患した際に、薬物を使用することで抑うつ気分や落ち込みなどに対処するようになり、結果として薬物依存に陥るケースもあります。

症状

薬物への強い欲求が抑えきれず、摂取せずに過ごすことができなくなります。意識ではやめた方がいいとわかっていても欲求に抗うことができず、頭の中が薬物のことで一杯になり、薬物摂取を渇望し、何が何でもその薬物を摂取しようとくり返すことになります。

また、初期の段階では少量で満足が得られていても、同じ効果を得るための薬物量がだんだん増えていくため(耐性)、その結果、薬物の使用量も増えていき、依存状況が深刻化します。

さらに薬の使用を止めると、離脱症状といわれる症状がみられることがあります。具体的には、不眠や不安、下痢や嘔吐などの症状です。

こうした不快な離脱症状に対応するため、再度薬物を摂取してしまうことになります。

検査・診断

薬物依存では、薬物の種類によって出現する症状が異なります。そのため、症状からどのような薬物を使用しているのか判断します。

また、使用している薬物を特定するために、血液や尿、髪の毛などを用いた検査が行われることもあります。

薬物使用の有無については、本人から確認を取るのが難しい場合もあるため、家族や友人など周囲の方から情報を集めることもあります。

治療

薬物依存では、原因薬物の摂取をやめることが治療の第一歩になります。しかし、薬剤に対して身体的・精神的な依存が生じているため、薬物を中止したくても自分の意思だけでやめることはなかなかできません。

そのため、同じ薬物依存を持つ人との経験談の共有や家族など周囲の方のサポート、入院による薬物からの強制的な離脱を含め、医療機関における治療介入なども重要です。

また、薬物の使用を中止した後の離脱症状に対応する体勢を敷くことも必要不可欠です。

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