症状
表皮母斑では、生まれつきまたは生後2〜3か月頃から皮膚に褐色調の盛り上がったあざがみられます。あざは体幹や手足、首などに認めることが多く、線状に広がるように発生します。また、自然に消失せず、成長に伴い大きくなることも特徴です。
また、表皮母斑は症状の違いから“限局型(疣状母斑)”“広範型(線状母斑・列序性母斑)”“炎症型”に分類されます。限局型では、一箇所またはさまざまな部位にあざが固まって発生します。広範型では、体幹や手足に線状のあざが認められます。炎症型では、線状に並ぶ硬く淡紅色のあざがみられ、強いかゆみを伴います。
一般的に、表皮母斑は悪性化するリスクが低いものの、まれに思春期以降に良性または悪性の腫瘍が発生することがあります。さらに、骨や中枢神経に合併症を認めるケースもあります。
表皮母斑と類似のあざとして“脂線母斑”や“扁平母斑”が挙げられ、それぞれ形状や色調などが異なります。表皮母斑は褐色で盛り上がったざらざらとしたあざであるのに対し、脂線母斑は黄色調のあざで、多くは頭部に発生します。また、扁平母斑は表皮母斑と同様に褐色調を呈するものの、表面がさらさらとして平坦な形状をしていることが特徴です。
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