ひんけつせいぼはん

貧血性母斑

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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概要

貧血母斑とは皮膚に生じる白斑(そうはくはん)です。温熱や摩擦などの刺激に対する充血反応が起こらず、周囲の皮膚と比べ明瞭な蒼白斑が出現します。

出生時もしくは幼少時期に偶然に、蒼白斑として発見されることが多いです。進行性の病変ではありませんが、体の成長に合わせて拡大することがあります。多くは出生時から生じますが、非遺伝性の疾患です。

原因

明らかな原因は不明です。局所的な血管神経の機能異常で、血管収縮性線維が持続的に刺激されることにより、血管拡張が抑制された状態にあると考えられています。

症状

頻度は体幹に多いですが、顔面や四肢(しし)にも発生することがあります。

個々の皮疹は大きさも形状もさまざまですが、周囲により小さな病巣を伴うことがあります。普段は周囲の皮膚との色調の違いは目立ちませんが、温熱や摩擦などの刺激が加わると蒼白部分が出現します。

多くは基礎疾患のない児に発症しますが、神経線維腫症Ⅰ型や結節性硬化症などの母斑症に合併することがあります。

検査・診断

摩擦、温熱刺激を加えた際に病変部位に発赤はみられず、周囲の皮膚とのコントラストが明瞭になります。皮膚温や知覚検査では通常異常は認められません。

血管の収縮、拡張に関与する各種薬剤(ヒスタミン、アセチルコリン、β遮断薬、α遮断薬など)を皮内に注射した際にみられる、病変部と正常部皮膚の反応の違いも診断に有用な場合があります。

治療

整容目的であれば、メイクアップが有効です。

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