症状
過敏性腸症候群はお腹の痛みや張りなどの不快な症状とともに、下痢や便秘などの便通異常を引き起こす病気です。症状の現れ方や重症度は人によって異なり、特に便通異常の現れ方によって“下痢型”・“便秘型”・“混合型”の3つのタイプに分けられています。
“下痢型”はストレスや緊張などのわずかなきっかけによってお腹の痛みと激しい便意とともに下痢を生じることが特徴で、特に通勤などトイレに行けない状況のときに発症しやすいとされています。
一方、“便秘型”では便秘に伴ってお腹の張りなどの症状が起こります。なお、“混合型”は便秘と下痢が交互に繰り返されることが特徴です。
このような症状が3か月以上続く場合に過敏性腸症候群が疑われますが、いずれのタイプもストレスや疲れなどがたまると症状が悪化し、就寝中や休日などは症状が現れにくいとされています。また、排便すると一時的に症状が改善することも特徴の1つです。
多くの方はこれらのお腹の症状や便通の異常とうまく付き合いながら生活していますが、重症の場合には頻回な下痢のため電車に乗れない、外出できないなど生活に大きな支障をきたすことも少なくありません。
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