原因
適応障害は、ストレスなどの外因的な要素と、ストレスに対する対処力や本来の性格などの内因的な要素が組み合わさることで発症します。それぞれの要素には以下のようなものが挙げられます。
外因的な要素
家庭や学校、職場での環境の変化や人間関係の悪化が原因となることが多いですが、親しい人との離別、本人の健康問題などが誘因となることもあります。他者にとっては些細なことと思われるような出来事であっても、重大な症状を生じることがあります。なお、親しい人を失ったということに対して通常想定される範囲内の反応にとどまる死別反応は、想定を超えた反応を示す適応障害とは区別されます。
内因的な要素
社会生活を送るうえでストレスを完全に排除することは困難です。誰にでもストレスはあるものですが、些細なストレスで適応障害を発症する人もいれば、大きなストレスが生じても何ら変わることなく社会生活を送る人もいます。
これは、元来の性格や考え方によるストレスへの耐性や社会的サポート状況の違いなどが影響すると考えられます。
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