症状
ICD-10(世界保健機関の診断ガイドライン)では、適応障害の診断基準を、“ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態” と定義しています。
情緒面の症状とは、抑うつ気分や不安感、感情の高ぶり、集中力の低下などが挙げられます。また、これらの症状によって不眠やめまい、動悸などの身体症状が現れることもあります。
一方、行動面の症状としては、普段のその人らしからぬ発言や素行の障害(すぐに怒る、容易に感情的行動をとるなど情緒的安定さ)、摂食行動の異常、遅刻や無断欠勤など社会生活を営むうえで周囲にとっても障害になるような行為が現れることがあります。
しかし、これらのさまざまな症状は、ストレスがなくなると改善されるのが特徴です。通常、ストレスが消失してから6か月以上症状が続くことはないとされています。
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