ひにん

避妊

最終更新日:
2020年12月22日
Icon close
2020/12/22
更新しました
2020/12/18
掲載しました。
この病気の情報を受け取るこの病気は登録中です

処理が完了できませんでした。時間を空けて再度お試しください

医師の方へ

種類

現在、一般的に行われている避妊法には次のようなものがあります。

コンドームなどの避妊具

日本でもっとも多く行われている避妊法は、コンドームなどの避妊具を用いた方法です。性交時に陰茎に装着することで射精した精液が膣内に放出されるのを防ぐことができます。正しく使用すれば避妊の失敗率は2%ほどとされていますが、正しいタイミングで装着していないことや、性交の途中で脱落・破損することなどによる避妊の失敗が起こりやすいので注意が必要です。

<メリット>

手軽に購入でき、体への負担なく避妊することができます。また、コンドームは性感染症を予防することも可能です。

<デメリット>

誤った方法で使用したり、避妊具が破損したりすることで避妊に失敗する可能性が高くなります。

経口避妊薬

女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが含まれた薬を連日服用することで、排卵を抑制して妊娠を防ぐ方法です。欧米では主流の避妊法ですが、日本での普及率は数%とされています。しかし、避妊効果は非常に高く、月経困難症やPMSなどの治療薬としても使用されています。

また、日本では厚生労働省から正式な認可を受けていませんが、性行為後72時間以内に服用すれば効果を発揮するアフターピルも開発されています。

<メリット>

避妊効果が非常に高く、正しく内服を続ければ避妊の失敗率は0.3%です。生理痛過多月経月経不順を改善する効果もあります。

<デメリット>

婦人科への受診が必須となり、服用後3か月以内は吐き気、腹痛、不正出血などの副作用が現れやすいとされています。また、性感染症を予防することはできず、飲み忘れがあると妊娠する可能性も高くなります。

OCを服用すると太りやすいという思い込みがありますが、この事実がないことが疫学的に証明されています。一方、OCの重篤なリスクとしては静脈血栓塞栓症があげられます。生殖可能年齢女性においてOC非使用者比べると、相対的危険度は数倍ですが絶対的危険度は妊娠中のそれよりも低いことが証明されています。

レボノルゲストレル放出子宮内システム(IUS:intrauterine system)

子宮内に黄体ホルモンを放出する機器を挿入することで子宮内膜の増殖を防ぎ、着床を妨げる避妊方法です。医師による挿入が必要ですが、一度挿入すれば5年間は避妊効果が続きます。また、避妊失敗率はわずか0.2%であり、女性が主体的に避妊できる方法でもあります。月経困難症や過多月経の治療にも使用されます。

<メリット>

一度子宮内に挿入すれば、5年間は非常に高い避妊効果が続きます。女性が主体的に避妊を試みることができる方法です。

<デメリット>

医師による挿入と5年に一度の交換が必要です。また、費用が高額であり、子宮の病気などによっては使用できないケースもあります。性感染症を予防する効果もありません。

銅付加子宮内避妊器具(IUD:intrauterine device)

子宮内に銅が付加された機器を挿入し、子宮内に侵入した精子の運動を阻害したり、精子と卵子の受精を妨げたりする避妊方法です。

一度子宮内に挿入すれば5年間ほど避妊効果があり、避妊失敗率は0.6%とされています。

<メリット>

一度子宮内に挿入すれば数年間にわたって高い避妊効果を発揮します。女性が主体的に避妊を試みることができる方法です。

<デメリット>

医師による挿入と抜去が必要となるため、体への負担は大きくなります。また、挿入後は月経量が増えたり、不正出血や腹痛などの副作用が現れたりすることがあります。

リズム法

基礎体温や生理周期などから排卵日を予測し、その前後の性行為を避ける方法です。金銭的、身体的な負担は一切ない避妊法ですが、正しく排卵日を予測できない場合、ほかの避妊法に比べて避妊に失敗する可能性が圧倒的に高くなります。

<メリット>

金銭的、身体的な負担なく気軽に行うことができます。

<デメリット>

正しく排卵日を予測できない可能性も高く、避妊に失敗する可能性も高い方法です。一般的な失敗率は24%にも及ぶとされています。

医師の方へ

医師向けの専門的な情報をMedical Note Expertでより詳しく調べることができます。

この病気を検索する

「避妊」を登録すると、新着の情報をお知らせします

処理が完了できませんでした。時間を空けて再度お試しください

実績のある医師をチェック

避妊

Icon unfold more