原因
野兎病は、野兎病菌と呼ばれる細菌に感染することを原因として発症します。野兎病菌はノウサギ、プレーリードッグ、野生げっ歯類などに感染します。その他に猫やリス、マダニ等多様な生物に潜むことができる病原体です。野兎病菌が人へ広がる伝播形式としては、病原体を有する生物との直接の接触が主であると考えられています。
具体的には、野兎病菌が感染した動物やその死骸によって汚染された水・食べ物を直接摂取する、マダニに刺される、などの経路が知られています。なお、野兎病菌の感染力は非常に強く、10個から100個というごく少数の菌に接触しただけでも感染します。患者さんの病変部位(たとえば皮膚潰瘍など)に触れるなどした人の健康な皮膚からも侵入し感染できます。
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