症状
野兎病は、多くは病原体に感染してから1週間以内の潜伏期間を経て発症します。初期には、発熱や筋肉痛、倦怠感などといった感冒様症状が主体であり、野兎病に特徴的な症状は必ずしもありません。
野兎病菌が侵入した部位に応じて、関連性の強いリンパ節に強い変化をもたらします。リンパ節の腫れはもちろんのこと、膿瘍形成から潰瘍を引き起こすことになります。野兎病菌の侵入経路は皮膚に限らず、扁桃での潰瘍形成(食べ物経由による感染)、結膜炎(目を介した感染)などの症状も呈します。また、内臓臓器にも障害を引き起こすことがあり、肺炎、髄膜刺激徴候、消化器症状もみることがあります。皮膚症状では、潰瘍以外にもじんましん、多形浸出性紅斑などの発疹を呈することも特徴的です。
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