いんけいこうかしょう

陰茎硬化症

同義語
形成性陰茎硬化症,ペロニー病
最終更新日:
2024年01月04日
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2024/01/04
更新しました
2017/04/25
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治療

陰茎硬化症では、まず薬物療法などの保存的治療が行われます。それでも効果が不十分な場合や何らかの障害が残る場合には、手術治療が検討されます。

保存的治療を開始してから症状が安定するまでにおよそ半年〜1年かかるといわれており、保存的治療後に医師と患者とでよく相談したうえで手術治療を行うか検討します。

保存的治療

陰茎硬化症の保存的治療としては、飲み薬や注射薬による薬物療法が検討されます。使用される治療薬は医療機関や患者の状況によっても異なりますが、しこり部分のケロイド発症を防ぐためにトラニラストやビタミンEの飲み薬の処方が一般的で、できるだけ早期から服用することが望ましいといわれています。

そのほかに、勃起時の痛みが強い症例ではステロイド薬の局所注射を行います。

手術治療

保存的治療や経過観察によって痛みなどの症状が治まってきた後、“陰茎の形状が気になる”“性行為や排尿時に支障をきたす”などの問題があれば手術治療も検討されます。

陰茎硬化症に対する手術治療としては、“プリケーション法”と“グラフト移植術”の2種類が挙げられます。

プリケーション法(縫縮術)

プリケーション法は、陰茎のしこりがある側と反対部分を縫い止めることにより、陰茎そのものを短縮させ、陰茎の曲がりを改善する治療方法です。陰茎の変形は改善されますが、しこりはそのまま残るため痛みのある人には向かないほか、陰茎が短くなるというデメリットがあります。

グラフト移植術

しこりを取り除いた痕を、採取した体の一部(足の血管や真皮など)あるいは人工物を用いた物質で補う治療方法です。陰茎が特に短い人や、しこりによって陰茎の一部が細くなってしまっている人に検討されます。グラフト移植術ではしこりを切除するため、しこりの組織検査を行うことができ、確定診断に役立ちます。しかし、陰茎硬化症や陰茎湾曲症に対する陰茎形成術が保険適用外になってから、グラフト移植術はほとんど行われなくなりました。

手術治療の注意点

手術後は一時的に勃起機能が低下したり、陰茎の感覚障害が起こったりすることがありますが、自然に軽快することが一般的です。また、手術をしても多少陰茎の曲がった状態が残ってしまう人もいます。

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