治療
多くは、安静にして、投薬や装具の着用などの保存的な治療が行われますが、重症な場合には手術をして神経の圧迫を解除することがあります。それぞれ以下のような治療が行われます。
薬物療法
消炎鎮痛剤や筋弛緩薬、ステロイドなどの飲み薬から開始され、症状がひどい場合には、痛み止めの注射やブロック注射が行われることもあります。また、消炎鎮痛剤が含まれた湿布や塗り薬が併用されることが多いです。
神経根症の多くは安静と投薬で症状が改善します。しかし、脊髄症では改善しないことも多々あります。
装具固定
首の痛みがひどく、動かすことによって手足のしびれなどが生じる場合には、頚椎カラーで首を固定し、頚椎の安静を保ちます。
手術
中等度以上の脊髄症や、保存的治療で改善しない神経根症では手術が行われることがあります。変形した頚椎や椎間板を除いて、神経の圧迫を解除しますが、術式は2通りあります。
症状の原因となる圧迫が比較的限局して脊髄の前方にある場合は、首の前面から圧迫を解除する前方除圧固定術が行われます。一方、広範囲にわたる脊髄の圧迫が見られる脊髄症では、首の後方から圧迫を解除する椎体形成術が行われます。
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