概要
頭部外傷後遺症とは、事故などで頭部に外傷を受けた後に生じる後遺症のことを指します。スポーツがきっかけで起こることもあります。
てんかんや手足の麻痺などさまざまな症状が残ることがあり、日常生活の質が大きく低下することも懸念されます。
そのため、外力が加わった後に疑わしい症状が出現した際には、早期に医療機関の受診を検討することが大切です。
原因
頭部外傷後遺症は、頭部に対して外力が加わることがきっかけで起こります。具体的には、以下のような状況が挙げられます。
- 転倒
- 交通事故
- 喧嘩
- ボクシングやラグビーなどのスポーツ
など
さらに、虐待が原因となることもあります。
脳挫傷や硬膜外血腫、硬膜下血腫、くも膜下血腫などが生じると障害が残ることもあり、最悪の場合は死に至ります。
症状
実際にどのような後遺症が現れるかは、きっかけとなった外力の強さや性質、損傷を受けた脳の部位や範囲によって異なりますが、例として以下のような症状が見られます。
- 意識障害(重症の場合には植物状態)
- けいれん発作(てんかん)
- 記憶力や認知機能の低下
- 性格の変化(怒りっぽくなる、意欲がなくなるなど)
- 抑うつ気分
- 睡眠障害
- 頭痛
- めまい
- 視力低下
- 手足の麻痺
- 震え
- 発語障害
など
後遺症により日常生活動作が著しく制限を受けることもあります。
検査・診断
頭部外傷の原因となった出来事や身体所見から推測し、頭部CT検査やMRI検査などの画像検査により診断します。そのほかにも、必要に応じて髄液検査や脳波検査を行います。
病態に応じた治療を行っても障害が残存してしまった場合には、半年や1年単位で定期的にCT検査やMRI検査を行い、病変の増大がないか、経過観察します。
治療
症状の程度に合わせてリハビリテーションを行い、失われた機能が回復するよう、また、残された機能で補填できるように対処します。
手足の動きを改善するリハビリテーションのみならず、関節が硬く動かしにくくなる拘縮の予防や、嚥下機能や発語機能の向上にも必要に応じて対応します。
また、認知機能に障害が残ることもあるため、認知能力の向上を目的としたリハビリテーションも行われます。
そのほかにも、てんかんには、抗てんかん薬を使用するなど、状況に応じた治療が行われます。
実績のある医師
周辺で頭部外傷後遺症の実績がある医師
東邦大学医療センター大橋病院 脳神経外科 教授
内科、膠原病・リウマチ内科、外科、精神科、神経内科、脳神経外科、腎臓内科、心臓血管外科、小児科、整形外科、形成外科、美容外科、皮膚科、泌尿器科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、乳腺外科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科
東京都目黒区大橋2丁目22-36
東急田園都市線「池尻大橋」北口 徒歩3分、京王井の頭線「駒場東大前」 徒歩10分、JR山手線「渋谷」南口 三軒茶屋方面 大橋下車 徒歩3分 バス
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