治療
従来は、薬物療法、バルーン拡張術、さらに外科手術が行われてきましたが、現在では、POEM(経口内視鏡的筋層切開術)が標準治療となっています。すでに保険適用となっており、日本国内で少なくとも3,000例以上の治療がなされ、専門施設で行えば、極めて安全かつ効果的な治療法です。多数の臨床研究報告が国内外からなされており、国際的にも標準治療となりつつあります。
POEMは外科手術と異なり、体表に傷をつけることなく、全身麻酔下で消化管の内側から筋層を切開する内視鏡を用いた手術です。保険診療ではありますが、高度の内視鏡技術と病態の理解が必要なことから、専門施設での治療がすすめられます。
また食道アカラシアの高度進行例であっても、まずはPOEMを行います。結果としてPOEMが無効であれば、最終的に外科的な食道切除・再建術が必要となる場合がありますが、そのようなことは極めてまれで、ほとんどの症例でPOEMが有効です。
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