症状
食道アカラシアでは下部食道括約筋が十分に弛緩しないことで、口から取り込んだ飲食物が食道内に停滞しやすくなります。そのため、発症すると食後の胸のつかえ感や痛みが生じるようになり、重症化すると吐き気や嘔吐を伴うことも少なくありません。治療をせずに長期間放置していると、食道の拡張が生じて最終的には食事を取れなくなるとされています。また、拡張した食道に停滞した飲食物が逆流することで咳が出やすくなったり、誤嚥して肺炎を引き起こしたりすることもあります。
また、食道アカラシアの患者さんでは、食道がんの発症リスクが高まることが分かっており、患者の3~5%は将来的に食道がんになるとの報告もあります。
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