治療
骨軟骨腫の治療方針は、症状の有無を中心に決定します。骨軟骨腫によって骨に隆起が生じている場合であっても、症状がない場合には無治療で注意深く経過観察することが多いです。
骨軟骨腫に伴う症状が生じている場合には、手術的に骨軟骨腫を摘出します。特に多発性の骨軟骨腫の場合は、骨が変形していることもあり、変形を修正する手術を行うこともあります。また、骨軟骨腫では悪性化による軟骨肉腫が発生することが頻度は低いですが、報告されています。特に軟骨帽が2㎝以上の厚さや骨が破壊されるなどの所見を認める際には、悪性化を疑い、生検検査を行って診断することが必要となります。悪性化して発生する軟骨肉腫はタイプにもよりますが、一般的には放射線治療や化学療法は効果に乏しく可能であれば手術(広範切除:腫瘍を正常組織に囲んだまま大きく摘出する)が主な治療となります。
さらに、先天性多発性外骨腫は遺伝性疾患としての側面もあるため、遺伝カウンセリングが必要となることもあります。
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