症状
骨軟骨腫では、必ずしも症状が出現するわけではありません。別の理由で撮影した画像検査を通して、偶発的に骨軟骨腫が診断されることもあります。
骨軟骨腫で生じる症状として、外向性に発生する腫瘍を反映して関節周囲に隆起を触れることがあります。症状の出る関節は膝や肩が多く、腫瘍そのものでは痛みを生じません。しかし、骨軟骨腫が周囲の組織を物理的に刺激するようになると、そのことに関連した症状が出てきます。たとえば、腱付近に腫瘍が発生すると、運動する度に腱が腫瘍で刺激されるため、痛みにつながります。また、神経に対して圧迫をきたすと、部位に応じて手足のしびれや痛みが生じます。
そのほか、まれではありますが血管が圧迫されて血流障害をきたすこともあります。また、茎のような形の骨軟骨腫が発生し、外傷をきっかけに茎が折れて急激な痛みや腫れを生じることもあります。
さらに、多発性の骨軟骨腫の場合は、上記の症状に加えて骨の変形症状を呈するリスクが高まります。具体的には、低身長や手足の変形、脊椎のゆがみなどを生じます。
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