治療
髄膜腫の標準的な治療法は手術による摘出です。症状がすでに出現している場合、あるいは症状がなくても腫瘍が3cm以上の場合、また視神経の近くに腫瘍が発生して将来的に視力や視野に障害が生じるリスクが高いと判断される場合には、手術による摘出が検討されます。
しかし、無症状の場合はすぐに治療を行わず、定期的なCTやMRIの検査で腫瘍の増大の有無を経過観察することもあります。腫瘍の大きさに変化がなく、症状のないまま経過観察を続けられている方も少なくありません。
高齢者や腫瘍が小さく手術による摘出が困難な場合は放射線治療(定位・分割照射*)が選択されることもあります。悪性の髄膜腫の場合も、原則として手術による摘出を行い、腫瘍が残存した場合に術後放射線治療が行われます。
*分割照射:放射線照射を複数回に分けて行い、1回の放射線量を減らす方法。正常な組織への影響を減らすことができる。
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