症状
鳩胸は胸郭が前方に突出する病気で、主に3つのタイプに分類されます。
1つ目は胸骨の最下部にある剣状突起*の辺りが鳥のくちばしのように飛び出した変形です。肋骨や肋軟骨が顕著に見え、船底の形に似ているケースが多いことから船底タイプ(Keeled pigeon breast)と呼ばれています。
2つ目は、上胸部は前方に突出してみぞおち付近にある剣状突起の部分がくぼんでおり、胸骨を横から見るとZ字状になっているタイプです。ふくれっつらの鳩胸(Pouter pigeon breast)と呼ばれるタイプで、漏斗胸と診断・治療されることも多くあります。
3つ目は主に右側(左側のこともある)にくぼみがあり、反対側の胸郭が突出しているタイプです。
いずれのタイプも変形による自覚症状は稀ですが、高齢になると肺気腫を合併しやすいといわれています。
*剣状突起:胸骨の下部に位置する突起
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