検査・診断
鼻炎が疑われたときは、原因や重症度を評価するため次のような検査が必要に応じて行われます。
鼻鏡検査
鼻の穴に“鼻鏡”と呼ばれる特殊な器具を挿入して、鼻の粘膜の状態などを詳しく観察する検査です。耳鼻咽喉科などで行われる基本的な検査であり、ほぼ全てのケースで行われます。
血液検査
炎症の程度やアレルギー反応の有無を評価する目的で血液検査を行うことがあります。特に、鼻炎の原因を鑑別するのに優れた検査であり、“血清特異的IgE検査”を行うことでアレルゲンの特定をすることも可能です。
鼻汁検査
アレルギーによる鼻炎が疑われる際に行われる検査です。鼻汁の中に、好酸球と呼ばれるアレルギー反応によって増加する細胞が多く含まれているか否かを調べることで、アレルギーによる鼻炎かそうでないかを推定することが可能です。感染による鼻炎の場合には鼻汁中に好酸球は見られず、代わりに好中球が見られることが多いです。
ファイバースコープ検査
鼻鏡検査では見えにくい鼻の奥の状態を確認するために行う検査です。先端にカメラが内蔵されたファイバースコープを鼻の穴から挿入することで、鼻の奥や喉まで鮮明に観察することができます。
症状が長引くときや鼻炎以外の病気が考えられる際に精密検査として行われることが多い検査のひとつです。
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