症状
鼻骨骨折が生じると、骨折が生じた部位に痛みが生じます。局所を押さえると痛みは増強し、鼻血も同時に見られます。骨折によって鼻骨の形が変形してしまい、外から見た際に鼻が歪んで見えることもあります。
鼻骨の変形に関連して、空気の通り道としての鼻の穴の大きさに著しい左右差が生じてしまい、鼻が詰まったような感覚や、息苦しさを覚えることもあります。また、骨折を生じた部位周辺に出血斑やむくみが生じることもあります。
大きな外力が加わることによって鼻骨骨折が生じた場合には、鼻骨以外の部位も同時に骨折が生じる可能性があります。このことと関連して、たとえば眼の動きが異常を示し、ものの見え方がはっきりしなくなることもあります。
また、頭蓋底の骨折を同時に併発すると、透明な髄液が鼻から鼻水のように漏れてくることもあります。この際には、環境中に存在する病原体が逆行性に中枢神経へと入り込み、髄膜炎を続発し頭痛や発熱などを引き起こすこともあります。
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