症状
鼻骨骨折が起こると、多くの患者さんでは鼻血が出ます。また、折れた場所を押さえると強い痛みを感じ(圧痛)、当たった部位が腫れることが多いです。骨折直後は顕著な鼻の変形が確認できることが一般的です。鼻の変形は斜鼻型であれば“くの字”に見え、鞍鼻型であればへこんで見えます。骨折から1週間ほど経つと鼻の腫れがとれ変形が分かりやすくなることもあります。
さらに、鼻のとおりが悪くなって鼻づまり(鼻閉)や、嗅覚障害が現れる場合もあります。骨折の原因となった衝撃が強い場合、すぐ横にある眼窩の骨が骨折し複視や眼球の運動障害が出ることもあります。