治療
症状がある慢性期のHFrEFは予後改善が示されている薬物療法が主体となります。
具体的には、ACE阻害薬あるいはアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)とβ遮断薬にミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)を追加し、効果が不十分な場合はACE阻害悪あるいはARBをアンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)に切り替えます。さらに、糖尿病の有無にかかわらずSGLT2阻害薬も考慮します。また、むくみが強い場合には利尿薬の投与が行われ、重症度に合わせて使用する薬物や量の調整が行われるのが一般的です。最大限の薬物療法を行っても症状が持続する場合はデバイス治療を行うことが検討されます。
一方で、この病気は重症化すると呼吸困難などの症状を引き起こすため、病状に応じて酸素吸入や人工呼吸器管理などを行う必要もあります。また、HFrEFは心筋梗塞などの病気が原因で発症するため、原因となっている病気の治療を同時に行うことも少なくありません。
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