坐骨神経痛という言葉は、腰痛に悩んでいる方なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。2,000例以上の豊富な脊椎手術経験を持ち、多くの患者さんの痛みと向き合ってこられた腰痛・坐骨神経痛の名医、福井康之先生にお話をうかがいました。
私たちの身体のなかで、脊髄から枝のように全身に伸びている神経を末梢神経といいます。坐骨神経はそのなかでも最も太く、長い神経です。お尻から太ももの後ろ側を通り、ふくらはぎや足先へとつながっています。坐骨神経痛とは、この神経に沿ってお尻から脚にかけて起こる痛みの総称、すなわち症状名であり、何かひとつの疾患をあらわす病名ではありません。
痛みは左右いずれか片側だけに起こることが多いのですが、左右両方に痛みを感じる場合もあります。具体的な症状には下記のようなものがあります。
坐骨神経痛の原因には色々ありますが、脊椎疾患では腰部椎間板ヘルニアと腰部脊柱管狭窄症が二大疾患として挙げられます。(詳細は『坐骨神経痛の原因』)
まず詳細な問診を行います。脊椎以外の内科疾患の有無、特に糖尿病、高血圧や血管疾患の有無を確認することは重要です。家族に脊椎疾患で手術を受けた方がいるか、家族歴の確認も大事な診断材料となります。排尿排便機能に関しては、患者さんが自己申告しにくい面があるので、医師から尋ねてあげるようにします。
次に診察では以下の項目をチェックします。
また、画像診断では次の3種類の検査が行われます。
脊椎の変形の程度、彎曲(わんきょく)異常や腰椎すべりの有無を調べます。また、椎間腔(椎間の空き具合)から軟骨組織の変性の度合いを判断します。
核磁気共鳴断層撮影によって脊髄神経や椎間板など、単純X線で見ることのできない組織を画像化できます。
脊髄腔に造影剤を入れてレントゲン動態撮影を行い、単純X線では写すことのできない脊髄神経の圧迫状態を調べます。CT(コンピューター断層撮影)を併用することでより正確な診断が可能になります。
福井 康之 先生の所属医療機関
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大転子から太ももにかけ違和感。
うつ伏せに近い左大転子を圧迫する体勢で横になると大転子から太ももにかけ感覚がなくなるような違和感があります。 ビリビリとした痺れはありません。 時々、横になっていると左薬指の第一関節がピリピリします。 半年ほど前にたくさん歩いてから左足の付け根が歩くたびにけっこう痛くて整形に行ったら湿布薬とセレコックスを出してくれました。 筋肉の炎症ではないかと言われました。 セレコックスを飲み切ったらまた痛くなりました。 数ヶ月間けっこう痛くて辛かったのですが再受診はせず様子をみていたら最近はいつの間にか治っていました。 この時の歩行時の足の付け根の痛みと今の大転子の圧迫すると感覚がなくなるのは関係がありますか? 今は痛みはないのでこのまま放置していても大丈夫でしょうか。 また治療するならどんな治療でしょうか? アプリの不具合で返信ができなかったら失礼します。
坐骨神経痛と診断される薬を飲んでも改善されず日に日にっていられず歩く事が困難
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今後の治療について
4月から右臀部、太もも裏に軽いしびれがあり、気になってはいたが、強い痛みではなかったので様子見。5月後半から運転中にひどいしびれと痛みがあり、痛みが強くなる一方だったので、6月後半に整形外科を受診。背骨が右側に少し湾曲していで、それが神経を圧迫しているかもしれないと言われ痛み止めを1週間分もらって帰されました。しかし、痛みはあまり変わらず、むしろ歩けず、座ることさえままならない状況。現在休職中。仕事に復帰するには、痛みをこらえてストレッチしたり、運動したり、体を動かした方がいいのでしょうか?病院では、1つのストレッチを毎日するよう指導され、やってますが、全く変わらず。かなり気持ちも落ち込み自暴自棄になることもあります。病院であまり良い先生に出会えた事がなく、ちょっとトラウマで、あまり病院へ行きたくないのが正直なところです。何かよい方法はないでしょうか?
太ももの付け根が痛む
二三ヶ月前あたりから、太ももの付け根裏側からお尻あたりにかけて痛みがあります。 椅子に座っている時や、運転している時に特に痛みがひどくて、あぐらを組むような姿勢で少し楽になります。
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