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Bone
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアとは、椎骨(ついこつ)の間でクッションのような役割をする椎間板が変性して突出し、近くにある神経を圧迫することでさまざまな症状を引き起こす病気です。 椎骨は背骨を形作る骨で、首...
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骨・関節
更新日時: 2018 年 09 月 14 日【更新履歴
更新履歴
2018 年 09 月 14 日
更新しました。
2017 年 04 月 25 日
掲載しました。
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概要

椎間板ヘルニアとは、椎骨(ついこつ)の間でクッションのような役割をする椎間板が変性して突出し、近くにある神経を圧迫することでさまざまな症状を引き起こす病気です。

椎骨は背骨を形作る骨で、首に7個、胸部に12個、腰部の5個存在します。姿勢を維持する支柱としての役割や、脊椎の中心部にある脊柱管と呼ばれる管状構造の中を走っている脊髄(せきずい)・馬尾を守る役割を持ちます。

脊髄は脳から出て椎骨の中を通り腰部まで走りますが、一つ一つの椎骨の間から左右に二本の末梢神経を出して、その周辺部分の運動や知覚を司ります。椎間板ヘルニアでは、この脊髄や末梢神経が突出した椎間板によって刺激されることで、麻痺、痛みやしびれなどさまざまな症状が生じます。多くは頚椎・腰椎に起こりますがまれに胸椎(背骨)にも起こります。

 

原因

椎間板は、コラーゲンを豊富に含む弾力性のある組織であり、椎骨同士の衝撃を吸収し、椎骨間で微小な動きをするための軟骨関節を形成します。

丸い円盤状の構造をしており、通常は椎骨の中におさまっています。しかし、何らかの衝撃や荷重が断続的に加わると、柔らかい椎体が変性し、椎骨から突出して椎間板ヘルニアを発症します。

椎間板ヘルニアの発症には遺伝や喫煙が関与していることも分かってきました。

高齢者では、加齢によって水分が失われて椎間板が弾力性を失い、変性することで椎間板ヘルニアを発症することがあります。

症状

椎間板ヘルニアの症状は、障害される神経によって大きく異なります。

頚椎椎間板ヘルニア

初発症状として、肩こりや背中の痛みなどが生じます。また、腕の痛みやだるさ、しびれ、脱力などの神経障害が生じます。主に上半身に症状が起こりますが、進行すると下半身を司る神経も障害され、脚のしびれや痛み、尿失禁などの膀胱(ぼうこう)障害を引き起こすことがあります。

腰椎椎間板ヘルニア

5つある腰椎のうち、4番目と5番目、5番目とさらに下にある仙骨(せんこつ)の間に生じることが多いです。

一般的には、2本ある神経根のうち、片方のみが障害され、障害されたほうの足に神経の支配領域に則したしびれや痛み、脱力、感覚障害などを生じます。

また、突出した椎間板が巨大な場合には、馬尾を強く圧迫して足の麻痺や膀胱障害などを生じることもあり緊急手術の対象になりえます。

胸椎椎間板ヘルニア

背中の痛み、脇腹の痛み、歩くにくさ・尿が出づらいなどの症状があります。腕には決して症状が出ずに、下半身だけに症状が出ることが特徴です。

 

検査・診断

椎間板ヘルニアの診断には画像検査が必須であり、主にレントゲン検査とMRI検査が行われます。また、画像の重症度と症状の程度は必ずしも一致しないため、筋力・感覚の低下などの身体診察で得られる情報は治療方針を決めるうえで重要な情報となります。

レントゲン検査

腰椎の骨折や腫瘍など他の疾患を除外するうえで必要な検査です。椎間板は軟骨組織であるため、レントゲン写真では椎間板の変性や突出を観察することはできません。

MRI検査

椎間板ヘルニアの診断にはMRI検査が必須です。MRIでは突出した椎間板と、それに圧迫されている神経の状態を詳細に観察することが可能です。

治療

多くは保存的な治療を行って症状の改善を図ります。歩行障害や膀胱障害を生じた場合や、痛みやしびれのために日常生活が過度に制限される場合には、突出した椎間板を取り除くための手術が行われます。

保存的治療

症状を誘発するような動作を行わないことが重要です。そのために、コルセットなどの装具を装着することもあります。

痛みに対しては消炎鎮痛剤や筋弛緩薬を投与しますが、最近では神経障害に特化した痛み止めが発売されており、有効な例も多いです。薬で効果不十分な場合は痛みの原因となっている神経に対して麻酔薬を注入する神経ブロック注射が行われます。

手術

突出した椎間板を取り除く手術が行われます。一般的には、後方椎間板切除術という術式が取られます。これは、背中に切開を加え、背中側から突出した椎間板を除去する方法です。腰痛がひどいときには、この術式に加え、金属で椎骨を固定する椎間固定術が行われることもあります。また、内視鏡や顕微鏡を用いて傷を最小限に抑える術式も行われています。

しかし、手術を行っても再発することがあり、再発した場合には、さらに治療が難しくなることが多いです。

胸椎では後方からの手術では脊髄があるためヘルニアを直接摘出するのは困難で、前方(肺の脇)からの手術をすることが多くなります。頚椎では前方・後方の手術ともよい成績が報告されています。

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